私がサロンを始めた理由 前編

私は今から16年前、2008年3月20日に自宅の1室でサロンをオープンしました。
私は新卒で製薬会社に入社して以来、バリバリと営業の仕事(医薬情報担当者MR)
をしていたのですが、思うところがあり、いつかサロンをしたいと思っていました。
そして、そのチャンスがやってきたため、ついに念願のサロンをオープンすることと
なります。

サロンオープンから遡ること20年。
当時小学校高学年だった私に、突然、アトピー性皮膚炎という病が襲ってきました。
肘や膝の関節の裏側がなんだか痒い、と言っている間に、あれよあれよと言う間に
症状は全身に広がり、頭のてっぺんから足のつま先までそれはそれは酷い症状で
覆われてしまいました。

皮膚は掻きむしってボロボロ、頭皮も痒くて掻きむしるため髪の毛が抜け落ちて
スカスカになった髪の隙間から頭皮が丸見えでした。
寝ても覚めても全身が痒くて痒くてたまらなくて起きてる時は掻かないように
叩いて叩いて痒みを誤魔化し、夜は痒くて痒くて寝付けない、ようやく寝付くと
寝ている間の無意識の状態で全身を掻きむしり、朝起きるとシーツや布団カバーに
血や滲出液がベッタリと張り付いているという悲惨な状態でした。

症状を少しでも抑えたい一心で皮膚科に行くと、ステロイド剤を処方され、それを
塗ると一旦は落ち着くのですが、だんだんと効かなくなってきて、また皮膚科に
行くと、少し強めのステロイドを処方され、それを塗るとまた一旦は落ち着くの
ですが、それもまただんだんと効かなくなってきて、ついにこれ以上強いステロイドは
ないというところまできました。

そんな地獄のような生活が6年ほど続いていましたが、一筋の光が見えたのは、
自然食品店の配達をお願いするようになった時です。
食べるもの、飲むもの、皮膚につけるもの、衣類の洗剤に至るまで、全てを天然系原料の
物に変えることで、どうしようもなく酷かったアトピーは、しだいに治まっていきました。

生活環境を変えることでアトピーを克服した私は、環境が人に与える影響について深く
学びたいと思うようになり、高校卒業後進学した神戸女学院大学では人間環境科学について
学びます。
その後進学した京都大学大学院では応用生命科学を学び、大学と大学院の6年間に学んだことが、
私の一生を変えることになります。

次回はサロンを始めるきっかけとなった本題に入ります。
ご覧いただきありがとうございました。
また次回もご覧いただけますと嬉しいです。